こんにちは!
海外・言語が大好きな理系男子のたーきーです!
今回は英語というものを言語学の観点から整理してみました。
日本人として英語を学ぶのであれば、知っていてお得な知識なので、
ぜひ最後までお読みください!
英語学習に取り組まれている方は、そもそも英語はどんな言語なのか考えたことはありますか?
日本語の文法は韓国語と似ていて、漢字は中国語からきているといった特徴がありますよね。
英語はゲルマン語派のドイツ語やオランダ語の兄弟で、フランス語の影響を大きく受けています。
本記事では、これらを順番に解説していきます。
今回は、文法・語彙の2つに分けて、説明していきます。(発音は割愛します。)
本記事が皆様の英語学習に役立つと幸いです!
英語はどの言語の仲間?
言語学には、言語を仲のいい言語グループごとに分けるために、語族と語派という言葉を使います。
①理工学部>②機械工学科、物理学科
①経営学部>②経営学科、グローバル経営学科
のように
①△△語族>②○○語派、□□語派
という関係です。
英語は言語学の分類上、
①インド・ヨーロッパ語族(Indo-European Languages)
②ゲルマン語派(Germanic Languages)
に分類されます。
もう少しイメージを掴みやすくするために、①インド・ヨーロッパ語族を一つの木として説明したイラストを使ってご説明します。
幹の方から右側にある英語まで辿ると以下の通りです。
①インド・ヨーロッパ語族(Indo-European)→ヨーロッパ系の語派(European)→②ゲルマン語派(Germanic)→西ゲルマン語群(West Germanic)→アングロ・フリジア語群(Anglo Frisian)→英語(English)
※分類には「語群」というさらに下の分け方がありますが、これは専門的すぎるので(英語を話す上ではあまり関係ない)今回は割愛します。
ルーツ(ここでは語派)が同じ言語としてドイツ語(German)やオランダ語(Dutch)があり、枝は異なるものの後述する語彙で共通点の多いフランス語(French)は近くに位置していますね。
旅行で行ったことのある国の言語がどの言語に近いか、またどのグループに属するのか確認してみてください!
①インド・ヨーロッパ語族
現代では、世界中の広い範囲でおよそ世界の半分の人口がインド・ヨーロッパ語族の言語を話しています。
英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語などから、ヒンディー語、ロシア語、ギリシャ語までも含まれています。
以下の色のついた地域がインド・ヨーロッパ語族に関わる言語が話されている地域です。
②ゲルマン語派
ゲルマン語派には英語の他に、オランダ語やドイツ語、ノルウェー語など北欧系の言語があります。
赤枠の枝がゲルマン語派の言語です。
似た言語間では文法、語彙、発音も近くなる傾向にあります。
これらの言語(ゲルマン語派)を母国語とする人たちの英語のレベルが高い理由の一つかもしれません。
確かにオランダ人はみんな英語が流暢だったな。。
日本語話者でも、韓国語は文法や発音が似ていたり、似た単語が多くてとっつきやすいですよね。中国語を知らなくても漢字が読めてしまうのも、日本語話者にとってのアドバンテージです。
中国語を専攻しているロシア人と漢字テストを受けたら、僕の方が高得点でした。
(ロシア人ブチギレ)
言語学の観点以外で考えても、中国・韓国は地理的に近いので交流が多かったり、韓流ドラマやK-POPは世界的に有名になる前から目にする機会は多かったりと、近隣の言語はヨーロッパに住んでいる人に比べると学びやすい状況にありますよね。
英語の先祖はギリシャ語で、フランス語は似ている?
まえがきでも触れましたが、英語はフランス語からたくさんの単語をとってきていて、親であるギリシャ語をルーツとする語彙が多く含まれます。
こうしてみると語彙のなんと58%がロマンス諸語からきた語彙です。
ちなみにフランス語は以下の分類になります。
①インド・ヨーロッパ語族(Indo-European)
②イタリア語派(Italic)
フランス人からすると、ギリシャ語由来の語彙もほとんど一致するため64%が同じような語彙であることになります。
さすがに極端かもしれませんが、地方の親戚の方言が理解しづらいのと同じくらいの感覚なのかもしれませんね。
ただ、フランス語は広く話されており、文献などの数も多い、いわゆる強い言語であり、加えて、フランス人の国民性もあって、フランス人は英語がそこまで上手ではないです。
①フランス語由来
フランス語由来の語彙はスペルが間違いやすいものが多いです。
- gourmet(グルメ)
- hors d’oeuvre(オードブル)
- debut(デビュー)
- ballet(バレエ)
- chandelier(シャンデリア)
ロシア留学時代に出会ったフランス人は、日本人である私が使う英語を聞いて、「(あ、このフランス語は英語でも同じなんだ。)って聞きながら英語を勉強してたよ(笑)」と言われました。
Look up! that chandelier is so big!
見て!あのシャンデリアめっちゃでかい!
あ、chandelierは英語でも同じか。勉強なったわ。
こっちは綴りが変な単語を頑張って覚えていると言うのに、気楽だなあと思いました。笑
②ラテン語由来
ラテン語由来の語彙は以下のようなものです。
- extreme(極度の)
- international(国際的な)
- prospect(見込み)
- conform(従う)
余談ですが、語源はパーツごとにわけることができ、パーツごとの意味を覚えて語彙を増やす「語源学習」というものがあります。
例えば、reinforce(補強する)という単語は以下のように分解されます。
・reinforce(補強する) = re(再び) + in(中に) + force(力)
語源を覚えることで、語彙力が飛躍的にアップします。
また、初めてみる単語もおおまかに意味を予想できるようになります。
③ギリシャ語由来
続いて、ギリシャ語由来は学問に関する語彙が多いです。
・philosophy(哲学)
「f」の音はギリシア語では「φ(ファイ)」という文字が使われていましたが、phに置き換えられました。
・telephone(電話)
先ほど紹介した語源パーツごとに分けると、
・tele(遠く) + phone(音)
となります。
他にも
- psychology(心理学)
- rhythm(リズム)
- technology(技術)
ラテン語由来・ギリシャ語由来の英単語などでキーワード検索をかけると関連記事が出てきますので勉強がてら調べてみてください。
なぜこのような語彙の構成になったかについては、本投稿の参考文献でもある英語の歴史をご覧下さい。(英語の動画ですが、字幕翻訳でご視聴いただけます。)
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