英語ネイティブが各言語を習得するまでに必要な期間を示すマップを見て、考えてみた。 

語学

自分の母国語によって、各言語をどれくらいの期間で話せるようになれるかは異なります。

日本人とっては、英語より韓国語や中国語を学ぶ方が難易度は低いです。

本投稿では、英語ネイティブが各言語を習得するまでに必要な期間を示すマップをみつけたので、ご紹介したいと思います。

下マップをご覧ください。これは英語を母国語とする人にとって各国の言語の習得にかかる期間を示したものです。

A Map Showing How Much Time It Takes to Learn Foreign Languages: From Easiest to Hardest より引用

英語を母国語とする(一部地域を除く)イギリスとアイルランドはピンク色のカテゴリー0に分類されています。英語ネイティブにとって最も学びやすい言語である赤色のカテゴリー1(所要期間:~24週間)を見てみましょう。フランス語やスペイン語などのロマンス語派の言語、ノルウェー語やオランダ語などのゲルマン諸語が挙げられています。

面白い点としてはドイツ語圏(ドイツ、オーストリア、スイスの一部)はもう一つ上の黄色カテゴリーに分けられています。これはドイツ語独自の単語が多い点や、ドイツ語独自の文法があることが挙げられます。

また、離れて赤くなっている国はルーマニアですが、ルーマニア語はロマンス諸語であるからです。

スラブ語派(ロシア語、ポーランド語、ウクライナ語)などは緑カテゴリーに含まれています。

スラブ語派の言語も英語もギリシャ語の影響を受けているため、特に学問に関する単語(mathmatics, physics, philosophy)は似ているものが多いです。ギリシャで学問が発達したため、そこでできた言葉が引き継がれているのでしょう。

水色のカテゴリーにはフィンランドやハンガリー、リトアニアが含まれています。これらはインド・ヨーロッパ語族の中でも英語などとは少し離れたフィン・ウラル語族の言語であるからです。

英語と同じアルファベット+特殊文字ですが、文法は英語やフランス語に比べると異なり、前述の言語よりレベルが上がるのだと思います。

青色のカテゴリーの見える範囲ではアフリカ北部で話されている地域語やアラビア語が当てはまりますが、これらは完全に別ルーツの言語なので、水色のカテゴリーよりもレベルが上がるのでしょう。

「両親はポルトガルとフランス出身で、イタリア育ちで、スペインの大学に行っています。なので、英語、スペイン語、フランス語、イタリア語、ポルトガル語の5ヶ国語を話せます。」といったパターンも少なくありません。5ヶ国語と聞くと不可能に聞こえますが、すべて赤カテゴリーの言語で、国際的な両親のもと育ったなどを考慮すると、不可能ではなさそうですね。

ロシア人学生と英語で会話した時、彼らは大学の研究に関する難しい単語はスラスラと話せたのに対し、自己紹介や趣味の話などは単語や表現がわからず話すのに苦戦していました。

筆者はバックパッキング等で体得したサバイバル英語レベルでしたので、日常会話は問題ありませんでしたが、学術的な難しい単語はわからなかったので、不思議でたまりませんでした。

のちに気づいたのが、研究内容の説明で多く使われていた単語はギリシャ語、英語、ロシア語で共通するものばかりでした。

筆者のイメージですが、言語は難しい内容ほど、古くから引き継がれてきたものが多く(=広域で共通する)、日常会話で出てくるような言葉ほどその言語独特のものになる印象があります。

日本語と中国語の関係でも、学術用語で用いられるような複雑な漢字は同じものが多く、簡単なものはそもそも単語自体が違うことが多い気がします。

ドッペルゲンガー(Doppelgänger)やアルツハイマー病(Alzheimer’s disease)など、医学関係の言葉にドイツ語が多いのは、ドイツで医学が発達し、そこで名付けられた名前がそのまま世界へ広がったからです。日本独特で海外に知れ渡っているNinjaやSushiも名前は変えられずそのまま使われているのと同じような感じですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

英語を話せない理由があなたの努力不足ではないと感じていただける記事になっていれば幸いです。

とはいっても、やらなければ話せないまま。自分は自分。自分のペースで頑張っていきましょう!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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